“スマフォ時代”といかに向き合う!? テレビ局のアプリ戦略とは
まもなく5000万台に到達するであろう現在のスマートフォン市場。その普及に伴い、各企業が至上命令として最新のアプリを続々発表している。そんな白熱する“アプリ商戦”に、多くのコンテンツを抱える各テレビ局も参戦し、シェアの獲得を目論む。テレビ局が、今後どのような形で“スマフォ時代”に対応していくのかを探るべく、『ガキの使いアプリ』や『イモトカメラ』など、同局の人気番組アプリを続々発表している日本テレビ・クロスメディア事業推進部の原浩生さんに話を聞いてみた。
『ガキ使』、『3分クッキング』などアプリ一覧
■“オンエア告知”に走らないアプリ制作
現在、世界中に40万本以上あるといわれるアプリだが、日々その数は増え続け、様々なヒットアプリが誕生している。企業だけでなく、各クリエイターたちが一攫千金を狙い、こぞって参戦するなど、さながらゴールドラッシュの様相を呈してきた“アプリ市場”。日本テレビでは、今年から本格的にアプリ市場に参戦し、『キューピー3分クッキング』を皮切りに、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』、『世界の果てまでイッテQ! イモトカメラ』『世界!弾丸トラベラー』などのアプリを続々と発表。アプリ対応へのきっかけとして原氏は、「スマートフォンの爆発的な普及ですね。 iPhoneが世界中で普及したのは、単に利便性だけでなく、アプリが新しいユーザー体験を提供したことも大きな要因だと思います。日本テレビとしても新しいクリエイティブ、新しい表現ということをキチンと見据えてアプリ開発に臨もうと思いました」と振り返る。
テレビ局といえば、さまざまな番組コンテンツを抱えていることから、多くのアプリ開発が可能だ。だが同局では“乱発”する方針は毛頭ないという。「新規事業として考えたとき、上層部からも『安易にPRに走るなよ』と念を押されました。社内からアプリの企画募集をかけて、社内で200件くらい集まりました。番組モノのアプリは“オンエア告知”になってしまいがちなんですけど、そこをグッと抑えまして(笑)。PRではなく実用性を念頭に置いて開発することを心がけましたね」。
■“快感”や“快楽”が得られることが大事
アプリ事業の立ち上げに伴い、様々なアプリ制作者の元を訪れ、意見交換をしてきたという原氏。「ネコを積みあげて高さを競うゲームアプリ『つみネコ』アプリを大ヒットさせたクリエイターさんと話をしたとき、ゲーム性やビジュアルの可愛さだけでなく、音に対するこだわりを凄く感じました。ヒットするためには、ユーザーが“快感”や“快楽”を得られることが大事だということが分かりました」と自身の見解を語る。
『ガキ使』アプリでは、同番組の大みそ日恒例“笑ってはいけない”シリーズでお馴染みとなった、天の声ともいうべき「○○、アウト~」で3000以上の名前を網羅。『イモトカメラ』アプリでは、「イモトアヤコに誰でもなれちゃう」をキャッチフレーズに、撮影した人物の眉毛や目元を色々な形に加工できるなど、どちらも飲み会などで重宝されるエンタメアプリとなっている。また同局では、標準カレンダーには無い便利機能を搭載した『ミスキャン手帳 私たち秘書がお助けします!』など、“生活密着型”アプリも発表している。「“実用性”と“遊び心”という部分には、どちらにも共通して心がけたことです。番組コンテンツに頼らないアプリ開発にも注力しています」。
ネットの普及により“テレビ離れ”が囁かれるなか、今後どのような形でスマートフォンとの“共存共栄”を図っていくのが得策なのだろうか? 「模索しているというのが正直なところですが、スマートフォンの普及でユーザーとスマフォの接触時間が非常に長くなっているのは紛れもない事実です。テレビ局としては、視聴者と接点を持っておかないと生活の中にテレビが入ってこれなくなる恐怖感はあります」と危惧するも、「今後の戦略として、ひとつひとつのアプリを提供するだけでなく、ベースとなるようなプラットホームの構築が急務となります。エンタメもあれば生活ツールもある、さまざまなアプリを集約するハブが必要だと思います」と展望を語る。コンテンツ作りでは、他の追随を許さないテレビ局だけに、スマートフォンという新たな土壌でも革新的なアプリの誕生に期待したい。
『ガキ使』、『3分クッキング』などアプリ一覧
■“オンエア告知”に走らないアプリ制作
現在、世界中に40万本以上あるといわれるアプリだが、日々その数は増え続け、様々なヒットアプリが誕生している。企業だけでなく、各クリエイターたちが一攫千金を狙い、こぞって参戦するなど、さながらゴールドラッシュの様相を呈してきた“アプリ市場”。日本テレビでは、今年から本格的にアプリ市場に参戦し、『キューピー3分クッキング』を皮切りに、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』、『世界の果てまでイッテQ! イモトカメラ』『世界!弾丸トラベラー』などのアプリを続々と発表。アプリ対応へのきっかけとして原氏は、「スマートフォンの爆発的な普及ですね。 iPhoneが世界中で普及したのは、単に利便性だけでなく、アプリが新しいユーザー体験を提供したことも大きな要因だと思います。日本テレビとしても新しいクリエイティブ、新しい表現ということをキチンと見据えてアプリ開発に臨もうと思いました」と振り返る。
テレビ局といえば、さまざまな番組コンテンツを抱えていることから、多くのアプリ開発が可能だ。だが同局では“乱発”する方針は毛頭ないという。「新規事業として考えたとき、上層部からも『安易にPRに走るなよ』と念を押されました。社内からアプリの企画募集をかけて、社内で200件くらい集まりました。番組モノのアプリは“オンエア告知”になってしまいがちなんですけど、そこをグッと抑えまして(笑)。PRではなく実用性を念頭に置いて開発することを心がけましたね」。
■“快感”や“快楽”が得られることが大事
アプリ事業の立ち上げに伴い、様々なアプリ制作者の元を訪れ、意見交換をしてきたという原氏。「ネコを積みあげて高さを競うゲームアプリ『つみネコ』アプリを大ヒットさせたクリエイターさんと話をしたとき、ゲーム性やビジュアルの可愛さだけでなく、音に対するこだわりを凄く感じました。ヒットするためには、ユーザーが“快感”や“快楽”を得られることが大事だということが分かりました」と自身の見解を語る。
『ガキ使』アプリでは、同番組の大みそ日恒例“笑ってはいけない”シリーズでお馴染みとなった、天の声ともいうべき「○○、アウト~」で3000以上の名前を網羅。『イモトカメラ』アプリでは、「イモトアヤコに誰でもなれちゃう」をキャッチフレーズに、撮影した人物の眉毛や目元を色々な形に加工できるなど、どちらも飲み会などで重宝されるエンタメアプリとなっている。また同局では、標準カレンダーには無い便利機能を搭載した『ミスキャン手帳 私たち秘書がお助けします!』など、“生活密着型”アプリも発表している。「“実用性”と“遊び心”という部分には、どちらにも共通して心がけたことです。番組コンテンツに頼らないアプリ開発にも注力しています」。
ネットの普及により“テレビ離れ”が囁かれるなか、今後どのような形でスマートフォンとの“共存共栄”を図っていくのが得策なのだろうか? 「模索しているというのが正直なところですが、スマートフォンの普及でユーザーとスマフォの接触時間が非常に長くなっているのは紛れもない事実です。テレビ局としては、視聴者と接点を持っておかないと生活の中にテレビが入ってこれなくなる恐怖感はあります」と危惧するも、「今後の戦略として、ひとつひとつのアプリを提供するだけでなく、ベースとなるようなプラットホームの構築が急務となります。エンタメもあれば生活ツールもある、さまざまなアプリを集約するハブが必要だと思います」と展望を語る。コンテンツ作りでは、他の追随を許さないテレビ局だけに、スマートフォンという新たな土壌でも革新的なアプリの誕生に期待したい。
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JASRAC、違法音楽配信サイトの運営者とレンタルサーバー提供者に1億7000万円の損害賠償を請求
権利者に無断で携帯電話向けに音楽を配信していた音楽配信サイト「第3世界(3は丸数字)」の運営者、およびサイトにレンタルサーバーを提供していたサーバー管理会社とその取締役に対し、JASRACが損害金1億7,000万円余りの支払いを求めて提訴した(JASRACのプレスリリース)。
運営者らは著作権法違反により有罪が確定しているが、アフィリエイト広告等による約1億2,000万円の不正な収入を被害弁済にあてるとしていたにもかかわらず、一向に弁済を行わないため提訴に踏み切ったとのこと。また、違法な配信を幇助していたレンタルサーバー会社および取締役に対しても、連帯して損害金の支払いを求めるとしている。ちなみに以前のストーリーでは、著作権法違反幇助でレンタルサーバー会社の役員が逮捕されたことを紹介しているが、この役員は略式命令による刑事処分を受け、同社役員を退任している。提訴の対象となった取締役と同一なのかどうかは不明だ。
ケータイ新機種-役に立ちそうもないワイヤレス充電器
NTTドコモとauが夏のケータイを発表。発売機種の大半がスマートフォンだといい、スマートフォン時代を印象づけた。電車などでは、前かがみで小さな画面に見入り、画面を指でイジイジするなどして、一部の人に嫌悪感を催させる人がさらに増えそうだ。
スマートフォン全盛
スタジオには新機種が並び、「オドロキの新機能が登場です」と田中大貴アナ。そのひとつは3D機能だが、3Dと並んで「注目したのはコレです」。田中が取り出したるは、スマートフォンよりひとまわり大きいクリーム色した長方体の物体。
それは充電器なのだが、ただの充電器とはワケが違う。畏れ多くも無線充電器であらせられ、ケータイにプラグを差したり、ホルダーにはめたりする必要がない。ただ、少しでも台から離れてはダメで、ケータイを台に置いて接触させておかなければいけない。
たしかにワイヤレスだが、通信距離がゼロなワイヤレスに、司会の小倉智昭は「じゃあ、いままでのぴゅっと差す奴とたいしてかわんねえじゃねえか」とクレームを付け、コメンテイターのデーブ・スペクターは「猫が(ケータイを)どかしたら、なんにもならないね」と実用性を心配していた。
スマートフォン全盛
スタジオには新機種が並び、「オドロキの新機能が登場です」と田中大貴アナ。そのひとつは3D機能だが、3Dと並んで「注目したのはコレです」。田中が取り出したるは、スマートフォンよりひとまわり大きいクリーム色した長方体の物体。
それは充電器なのだが、ただの充電器とはワケが違う。畏れ多くも無線充電器であらせられ、ケータイにプラグを差したり、ホルダーにはめたりする必要がない。ただ、少しでも台から離れてはダメで、ケータイを台に置いて接触させておかなければいけない。
たしかにワイヤレスだが、通信距離がゼロなワイヤレスに、司会の小倉智昭は「じゃあ、いままでのぴゅっと差す奴とたいしてかわんねえじゃねえか」とクレームを付け、コメンテイターのデーブ・スペクターは「猫が(ケータイを)どかしたら、なんにもならないね」と実用性を心配していた。
世界最高輝度IPS液晶”NOVAディスプレイ”搭載、スタイリッシュなスマートフォン「Optimus Bright」
2011年5月16日NTTドコモが発表したスマートフォンラインナップ9機種の一つ、世界最高輝度ディスプレイをうたうLGエレクトロニクス製「Optimus Bright(L-07C)」をレポートする。
Optimus Bright(L-07C)のスペックは次の通り。
ボディカラー:Black、White
寸法(高さ×幅×厚さ:mm):約122×64×9.5(最厚部:約9.5)
質量(g):約112
連続待受時間(3G/GSM):約340/約290
連続通話時間(3G/GSM):約300/約330
メインディスプレイ:約4.0インチワイドVGA(480×800)TFT液晶262,144色
カメラ:CMOS記録画素数約500万画素
外部メモリ(最大対応容量):microSD(2GB)、microSDHC(32GB)
通信速度:下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbps
手に取ってみると、薄いという印象をまず受ける。それもそのはず薄さ9.5mm・重さ112gなので、スマートフォン特有のズッシリ感がなくこれなら万人ウケするのではないだろうか。
ボディーカラーはBlackとWhiteの2色だが、それぞれのカラーにマッチしたリアカバーが2色、計3色の着せ替えが可能となっている。保護ケースをつけるのではなく、リアカバー交換でOptimus Brightの良さを実感して使ってほしいとのこと。
リアカバー部分は、曲面ではなく面でカッティングしたようなデザインになっているため、エッジの立ち方に高級感を感じるデザインとなっている。
BlackにはメタリックなBlueとMagenta、Whiteにはパステル系のLgith BlueとLight Pinkのリアカバーが付属する。
Blackに付属するBlueとMagenta
Whiteに付属するLight PinkとLight Blue
4インチの液晶ディスプレイは、解像度480×800ピクセルのワイドVGAタイプ。世界最高輝度※IPS液晶”NOVAディスプレイ”の最大輝度700カンデラの明るさは、単純にバックライトの明るさではなくカラーフィルターなどを含む液晶パネルの技術革新によるものだという。
太陽光下でも視認できるとの事なので屋外での使用時、特にありそうなシチュエーションの写真撮影に効果を発揮しそうだ。
背面・側面は台形の形になっており、握りやすくなっている。そして薄さもお判りいただけるかと思う。
OSは、最新のAndroid 2.3、おサイフケータイやワンセグなどの機能は非搭載だが、テザリングは対応している。
CPUは1GHzのOMAP3630。余計な機能がないせいなのか、ブラウザのスクロールなどを含む全体の動作は軽快だ。
発売は2011年6月中旬予定、事前予約受付は6月9日よりとのこと。
おサイフケータイやワンセグなど国内向けのサービスにこだわらないなら、このシンプル構成の端末は良いと思った。
“F”のケータイと“7”なPCが1つになっちゃった――Windows 7ケータイ「F-07C」
NTTドコモから登場した富士通製の「F-07C」は、携帯電話機能を内蔵した超小型モバイルPC。サイズは61(幅)×125(高さ)×19.8(厚さ)ミリ、重さ約218グラムと、従来のポケットサイズPCと比較してもさらに小型軽量に仕上がっており、“ちょっと大きめ”の携帯電話として片手で扱うことも可能だ。
PCとしてのOSはWindows 7 Home Premium(32ビット版)、CPUはAtom Z600/1.2GHz(50%駆動)、1Gバイトメモリと32GバイトSSDを搭載した。ディスプレイは約4インチワイドSVGA(1024×600ピクセル)タッチパネル液晶を採用し、スライド式のQWERTYキーとトラックボールでも操作できる。また、Office Personal 2010の2年間ラインセンス版をプリインストールした。
電源オン状態では常にケータイモードが起動しており、5Mピクセルカメラやiモード、おサイフケータイに対応した“F”端末として使用できる。側面の切り替えキーを押すことでPCが起動するが、Windows利用中にもケータイとしての待受状態は維持され、着信通知やメール受信、おサイフケータイなどの処理がバックグラウンドで行われる。
通信機能は上り最大5.7Mbps、下り7.2MbpsのHSDPA/HSUPAに対応し、もちろんPC起動時にも3G通信を利用できる。ただし、iモード端末としてパケ・ホーダイ フラットを契約している場合は外部機器接続となるため、上限額は1万395円になる。データ端末向けの定額データプランも契約可能だが、通話やiモードサービス、おサイフケータイなどは利用できない。そのほかに無線LAN(PC時のみ)とBuetooth、GPSを内蔵する。
別売のクレードルセットを使えばUSBとHDMI端子を増設でき、外付けキーボードやマウス、プリンタなどのPC周辺機器や外部ディスプレイへの出力も可能になる。ボディカラーはNavy Blackの1色のみ。